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Programming,Music,etc...

IEの行く末

小さなスタートアップが、IEを捨てて10万ドル以上節約した」の記事に賛同するものの、今私が普段使っているブラウザはIE10である。

実はWindows8がリリースされる前まではChromeブラウザを主に使用していた。シンプル・軽い・速い・しかもネイティヴコードも実行でき、最新のHTML5・CSSにも対応しているからだ。IEから離れたのは2009年ころだと思う。そういえばもうIE6はこれ以上バージョンアップしないとか言っていた時期もあったね。

IEというのはそもそもNCSA Mosaicをベースに作られたブラウザで、Netscape Navigatorとは兄弟?親戚?のような間柄なのだ。IE3からソースコードを刷新して、IE4でかなり良いブラウザになったように思う。それまではNavigatorに技術的にも質的にも劣っていたと思う。ちょうどDHTMLというキーワードがにぎわっていたころだ。

IE4-IE6までは相変わらず標準準拠・セキュリティという点ではお粗末な点があったものの、独自だが面白くて先進的な機能をいろいろと実装していたように思う。中には標準になっているものもあるかもしれない。

  • ActiveX .. ネイティブ・コンテンツの実行機能。
  • innerHTMLプロパティ .. これは今でもあるね。
  • contentEditable属性
  • execCommand
  • CDF .. 今のRSSみたいなもの。
  • RDS .. ブラウザからリモートのデータソース(SQLなど)にアクセスできる。なんとSQLクエリをブラウザから発行できるのだ。
  • データバインド .. HTML要素にデータを結びつける技術。
  • インラインXML
  • XMLを操作する機能(MSXML)
  • XSL(T)
  • XMLHttpRequest .. Ajaxの元となるもの。
  • HTMLコンポーネント .. HTMLでActiveXコンポーネントを作る技術。
  • HTMLビヘイビア .. HTMLコンポーネントを使用したCSS上での振る舞いをコンポーネント化する技術。
  • スクリプトレット .. スクリプトの再利用技術。
  • HTA .. HTMLでデスクトップアプリを作る技術。
  • VML .. 線や円などのベクトル図形を表示するためのマークアップ言語。

私が知っていて実際に使った独自技術は上に上げたものである。標準化の基本になったものもあるし、なくなってしまったものもある。まあでも一番の成果はXMLHttpRequestの実装だと思うな。あ、それにActiveXがなければFlashもなかったかもしれないね。

独自ではあるが規格よりも先を行く技術を実装していたIEではあるものの、IE6あたりから規格に書いてある技術要件のほうが先を行くようになり陳腐化が始まった。そのあとはセキュリティ強化をしてみたり、標準化を推し進めたが他のブラウザにシェアを奪われ現在に至るわけだ。下の図は私のブログの現在のブラウザシェアである。IEは3割に落ちている。一時期は9割近かったように思うけれども。しかし訪問数すくないな。。

私のブログのブラウザシェア

IE10に関してはほぼモダンブラウザの要件は満たしているけれども、まだまだ他のブラウザには劣っている。私がなぜ使っているのかといえば動画再生がChromeに比べてスムーズ・ClearTypeフォントの描画が綺麗だと思うからだ。それ以外には利点は感じない。デバッグツールもお粗末だし。デバッグはもっぱらChromeで行っている。でも最近Firefoxのデバッガもすごいというのがわかってそっちに乗り換えようかなと思っているが、WebMatrixのnode.jsデバッグ機能がChromeをターゲットにしているのでどうするか考えているところだ。両方使えばいいのだけれどもね。

IEが生き残るのは厳しいように思うが、規格の実装をどのブラウザよりも多く、正確に行い、高速化すれば生き残れるかもしれない。マイクロソフトが本気を出せばそれくらいはできそうだけども。まあでもアプリの台頭によってブラウザの地位も相対的に低下している気もするので、ブラウザにしゃかりきになること自体もう時代遅れなのかもしれない。いっそのことWebKitに乗り換えるとかするのが賢明かもしれない。